これは、良く外来でも聞かれる質問です。ただ、前述のように僕ら肛門科の専門医のもとには『肛門が痒い(かゆい)』といった理由でご来院される方が少なくないのも事実です。 僕らはまず、そのかゆみの原因が『肛門疾患に由来するものかどうか?』という目で診察します。ですから、肛門疾患が原因ではなかったら、肛門付近の皮膚炎です。 前述のような『真菌』がいるかどうかの検査をしてから軟膏や内服にて症状を軽快させたり治したりします。しかし、この場合僕らにも手に負えないような皮膚の病気が隠れていたら、その治療法では良くならない可能性があり、その場合は『皮膚科』の専門医の先生にご紹介しています。 逆に、『皮膚科』を先に受診された患者さんが、先に肛門の疾患が原因でないか『肛門科』で診てもらってきて!とご来院される患者さんも多いです。