前述でもお話ししたように『いぼ痔』(痔核は)正常な粘膜のたるみの肥大が年々、力みによって増悪して症状が出てくるものですから、、、人間が生きて、ご飯食べて排便している以上は仕方ないものと言えます。一生のうちに症状が出て自分が『いぼ痔』であることに気づく方もいれば、そうでない人もいるでしょう。
症状が若いうちに出る方は、例えるならば『日当たりのいいところにあるリンゴの木』です。日光を浴びて育ちやすいリンゴの木は、リンゴを摘んでとっても、また他の実が大きくなります。
つまり前述したように、切除しなければいけない『いぼ痔』、ここでいうリンゴは大きくなって、枝をしならせて負担をかけているリンゴであり、『いぼ痔』でいうと大きくなり、括約筋と痔核の間の接合部が緩んでしまい、肛門から脱出するようになってしまった(脱肛)痔核を指すわけです。枝のしなっていない痔核は切除する必要はないというわけですが、ある程度の大きさになってくれば枝をしならせているリンゴと一緒に摘んでしまうという考えもありますね。
一度摘んだリンゴはまた小さな実をつけ、大きくなり、枝をしならせるのにはまた何年も時間が必要です。一度切った場所の『いぼ痔』が脱出したり、出血したりするようになるにはまた20年以上は必要ですから、ある程度、大きな『いぼ痔』を切除してしまえば当分大丈夫です。ただし、実のつけやすい日当たりのよいリンゴの木は、また実ができやすいので、日当たりを悪くすべく、痔核で言うと『力まない‼』『便秘しない!』という生活環境、排便環境の改善が必要なのです。