痔の日帰り手術(ジオン注射)

ジオン注射療法とは、いぼ痔のない痔核に対して、切開による手術ではなく注射のみで治療を行う方法です。
治療による痛みはほとんどありません。入院の必要がなく日帰りで治療が受けられます。
ジオン注射療法は、注射する角度、位置、深さ、薬剤の量を慎重に検討し注射する四段階注射法という高い技術を必要とする特殊な注射療法です。そのため、一定の技術を持つ認定医のみが行うことができます。

ジオン注射の適応となる痔

ジオン注射は、肛門の内側に発生する内痔核に適した治療法です。肛門を締める働きをする肛門や直腸の周辺には、毛細血管が集中しています。体の冷えや排便時に強くいきむ、長時間同じ姿勢を続けるなどが原因で、肛門に負荷がかかると血管が太くなって膨らんで内痔核ができます。
痛みを感じる神経が通っていない場所にできる内痔核は、痛みなどの症状はありませんが、排便時に便がこすれて出血することがあります。また、症状が進行していくと、大きくなった内痔核が脱出するようになります。脱出した内痔核は、自然に元の位置に戻りますが、次第に指で押し込まないと戻らなくなってしまうので、早めに治療を行うようにしましょう。

治療の痛みが少ない

内痔核の発生する直腸に近い部分は、知覚神経が通っていないので、治療中の痛みがほとんどありません。
切開しないので、出血も抑えられます。

複数の内痔核を同時に治療可能

一度の治療で、複数の内痔核を同時に治療することができます。

入院の必要が無く日帰りで行えます

入院の必要がないので、仕事や家事を長期間休む必要がありません。
入院費もかからず、保険適用なので経済的な負担も軽減されます。

健康保険　３割負担の金額です。　
緊急当日手術の場合は救急医療管理加算が発生します。
（あくまでも概算　目安ですので実際の金額は誤差が生じますのでご了承ください）