整形外科

整形外科とは

整形外科は、体の基盤となる骨や関節などの骨格系、およびそれを取り囲んでいる筋肉や腱、またこれらを支配している神経系からなる「運動器」、つまり体の動きに関係する諸組織・器官を診療し、その機能改善を目指す科目です。

当院の整形外科治療の流れ

患者様が来院されましたら、まずよくお話を聞き、必要に応じてレントゲン、MRI、身体所見の検査などを行って診断・治療いたします。
また、症状に応じて薬、注射、ブロック療法、ギプス固定などの処置を行います。リハビリテーションを行う場合は、他院をご紹介させていただきます。

 

受付時間のご案内

  • 整形外科 初診の受付時間は17:00までとなります。
  • 別の疾患で通院歴があっても、今回の疾患が新たな箇所の場合は初診となり、受付時間は17:00までとなります。
  • 頭部、顔面外傷の外来診察は当院では行っておりません。
  • 水曜日午後の診察は未成年及びスポーツ外来優先となります。
  • 予約制ではございません。(再診に限り予約制となる場合もございます)
  • 18歳未満の方は保護者同伴での診察となります。
  • 高校生は保護者同伴での診察をお願いしております。
  • 同伴が難しい場合は事前にお問い合わせください。

こんな症状はご相談ください

  • 肩や首が凝る。
  • 腕が上がらない。
  • 首、肩、腕、肘、手などが痛む。
  • 腰、股関節、膝、足、背中などが痛む。
  • ぎっくり腰を起こした。
  • むち打ち症になった。
  • 手や足などがしびれる。
  • 手指がこわばる。
  • 指を伸ばす時に引っ掛かる。
  • 突き指をした。
  • 捻挫、骨折、打撲、脱臼をした。
  • 切り傷、すり傷、やけどなどの外傷を負った。
  • スポーツ中にけがをした。 など

診療内容

  • 慢性疾患(腰痛、肩こり、膝関節痛、肘関節痛、股関節痛)
  • 外傷(捻挫、脱臼、切り傷)
  • 外傷(労災・スポーツ・交通事故)

※金曜日は交通事故外傷の診療は行っていません。

スポーツ整形外科

スポーツによるけがはお任せください

スポーツのけがは、スポーツ中に生じた外力により生ずるスポーツ外傷(靭帯損傷、半月板損傷、脱臼・骨折等)などと、使い過ぎによる慢性スポーツ障害(疲労骨折、投球障害肩・肘障害、シンスプリント等)に分類することができます。使い過ぎについては、身体的な特徴やそのスポーツ独自のフォームによる誘因が大きく関与しています。
スポーツで負ったけがの治療は、普段の生活によって負ったけが等に比べ、やや特殊です。そのため、この分野に関する知識と経験を有するスポーツ整形外科医による診療をお勧め致します。

医師のご紹介

早めにご相談ください

治療においては、けがからの早期回復および今後の予防に重点を置き、重症度、年齢・性別、種目、ポジションなど、その方の詳細な要素を十分に考慮いたします。
スポーツや部活動でけがをなさったような場合は、とりわけ「初期治療」が大切になりますので、早めにご相談ください。

スポーツによるけが
主なスポーツ外傷/スポーツ中に生じた外力による組織の損傷
  • 突き指
  • 打撲
  • 骨折
  • 脱臼
  • 捻挫
  • 切り傷
  • 半月板損傷
  • 靭帯損傷
  • 腱断裂
  • 肉離れ など
主な慢性スポーツ障害/同じ動作の繰り返し(使い過ぎ)によって起こる障害
  • 投球障害肩
  • 肘障害
  • テニス肘
  • テニスレッグ
  • ゴルフ肘
  • ランナー膝
  • シンスプリント
  • ジャンパー膝
  • アキレス腱炎
  • 疲労骨折 など
保存的治療と手術的治療

治療法は、保存的治療と手術的治療の2種類に分類できます。たとえば、使い過ぎに対しては、原因の検索・改善・予防の指導を行います。時として靴療法等の保存的治療を行います。スポーツ復帰が見込めず、手術が必要な場合、当科では肩、肘、膝、足などの関節鏡を積極的に活用し、低侵襲(負担が少ない)で安全面を考慮した手術をお勧めしています。

スポーツのけがで大切なこと
安静 練習量を減らしたり、2週間程度完全休養したりするだけで治ってしまう疾患もあります。ある動作で痛ければ、ある程度スポーツ活動を制限することが必要です。
アイシング 練習後、アイスバッグや氷で患部をまんべんなくアイシングし、血行の改善等を良くすることが大切です。患部を15~20分冷却します。低温熱傷を起こすといけませんので、アンダーラップ等で皮膚に直接触れないようにしましょう。
外用薬 症状を抑える塗り薬は大切な治療法です。1日に3~4回ぐらいは塗りましょう。
テーピング・サポーター けがの再発や予防の対策として、テーピングやサポーターで患部を保護することが効果的です。テーピング・サポーターは場所やけが、スポーツ時、安静時により当然固定が異なります。医師やトレーナーとよく相談してください。
ストレッチング 時期を見て行う、症状に応じたストレッチングは、予防や治療に非常に重要です。
筋力トレーニング 患部を休ませ、他の筋力トレーニングを行うなど、いろいろなバリエーションが考えられます。ストレッチングや筋力強化は、けがや痛みに効果的です。
パフォーマンスチェック バイオメカに基づく理論的なフォームをきちんと身につけましょう。フォームを矯正することで、スポーツ障害の予防ができることも多々あります。
スポーツによるけがの予防法
運動前にウォーミングアップを行う 運動前にウォーミングアップをしっかりと行うことによって、関節や筋肉の柔軟性が高まり、けがをしにくくなります。きちんと準備体操から始め、柔軟性を高めるストレッチングも入念に行いましょう。
正しいフォームを身につける 間違ったフォームでスポーツを行うと、筋肉や骨に無理な力が加わって、けがをしやすくなります。正しいフォームを身につけ、体に無理を掛けないようにしましょう。
水分を補給する スポーツをすると、体温を下げようとして汗をかくので、体内の水分が不足します。すると集中力が低下して、けがをしやすくなります。運動前・運動中には、水分を十分に補給しましょう。
オーバートレーニングに注意する オーバートレーニング(運動の行い過ぎ)は、かえってトレーニング効果を下げるだけでなく、疲労骨折などの原因にもなります。運動の前後、あるいは運動中に苦痛を感じたり、体に力が入らなくなったようなときには、運動強度を下げたり、休みを入れたりするようにしましょう。
運動後にクールダウンを行う 運動をした後は、必ず疲労が溜まっています。また、運動による負荷や衝撃も体の各部分に残っています。こうした疲労や負荷は、スポーツ障害の原因になります。そのため、クールダウンはスポーツ障害の予防に不可欠なのです。運動前のウォーミングアップと同様に、運動後のクールダウンもきちんと行いましょう。