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小さな大腸ポリープの発見も可能

下部内視鏡(大腸カメラ)は肛門から内視鏡を挿入し、小さなカメラで直腸から盲腸までの炎症、ポリープやがん、潰瘍などの病変を調べるのに使われる検査機器です(場合によっては、大腸ポリープの切除も行えます)。
他の検査では識別困難だった大腸の色調変化や粘膜面の変化をとらえることができるため、小さなポリープの発見も可能です。
また、疑わしい部位が見つかった場合は、生検(ごく小さい組織片を摘まみ出し、顕微鏡などで詳しく調べること)のための採取をすることができます。
40歳以上の方には、一度は大腸カメラ検査をお受けになるよう、お勧めいたします。
苦痛の少ない大腸カメラ
大腸カメラの苦痛は、胃カメラの反射による苦痛よりもっと直接的です。これは腸管の屈曲した部分を硬い内視鏡を無理に押し込んで通過させようとすることから起こります。胃内視鏡のように、浅い麻酔で消える性質のものではありません。
痛みの程度は、患者様の感覚の違いではなく、術者の技術に関係しているのです。同じ患者様でも、挿入の仕方により、苦痛は驚くほど違います。胃、大腸含め2019年の一年間で10,750件の内視鏡実績のある医師陣は、「軸保持短縮法―少量送気法」という技術を使って検査を施行しますが、完璧にマスターするまでは2,000件以上の内視鏡検査歴が必要とされます。
当院の検者(消化器内視鏡専門集団)は全員が「軸保持短縮法―少量送気法」を習得しております。
当院の内視鏡医師は、可能な限り楽に、短時間な検査を目指しています。また、検査時の送気の際に生体吸収性に優れている炭酸ガスを使用する事でお腹が張る苦痛も軽減します。
女性の方も安心して検査を
当院の「胃・大腸肛門病センター」では、女性と男性の待合室(検査前処置室)は完全に分かれおります。羞恥心なく女性の方も安心して検査を受けていただくことができます。
また、女性医師による検査をご希望の場合は、予約時にお申し付けください。
洗浄管理システム
当院では、内視鏡を日本内視鏡技師会(JGETS)ガイドラインに沿って厳重な洗浄、消毒を行っています。使用する内視鏡は1本1本厳重なシステムによって管理され、感染予防に努めておりますので、患者様は安心して検査・治療を受けていただくことができます。
内視鏡検査は、大腸内をキレイにして検査を行うため、前日から当日にかけて、準備が必要となります。検査前日は、朝食から1日を通して以下のような食事制限をして下さい。(これらの食事は検査食に変更する事も可能ですので、ご希望の方はお申し出下さい。)
※夕食は21時迄に済ませるよう心がけて下さい。
※夕食の30分以降に、コップ一杯の下剤を服用します。その後、食事は禁止となりますが、水分はしっかりと摂取して下さい。
大腸カメラを受ける際の注意点
- 検査前日の食事制限
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- 食べていいもの:12種類
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- 食べてはだめなもの:12種類
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- 検査当日
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- 検査が終わるまで、飲食・服薬は禁止です。
- タバコは吸わないでください。
- 自動車やバイク、自転車などを自分で運転してのご来院は控えてください。
- 検索食について
- 大腸検査の前日にお召し上がりいただく、ブラウン変法に即した、低脂肪・低残渣の検査食です。
こんなときに大腸カメラ検査をお勧めします。
- 排便時の出血・下血があるとき。
- お腹の症状(下痢、便秘、お腹が張る、食欲不振/体重減少)が続くとき。
- 「便の状態が今までと違う」と思ったとき。
- 大腸の検診(便潜血検査)で陽性となり、二次検査を勧められたとき。
- 大腸ポリープの既往のある方。
- 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)の定期的チェック。
- 大腸がん手術(内視鏡下手術、開腹)の術後定期チェック(再発が心配)。
- 肛門疾患(痔核、裂肛、痔ろう)を繰り返すとき。
- 「そろそろ一度検査しよう!」と思ったとき。