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胃・大腸肛門病センター

ソケイヘルニア

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ソケイヘルニア

装飾 ソケイヘルニアについて
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ソケイヘルニア治療

現在の手術方法は大きく分けて以下の2通りに分類されます。

① マーシー法(断裂している筋層を縫って塞ぐ)

マーシー法利点は人工補強材を使用しないで済むので異物挿入における感染や補強材がずれることでの再発の心配はしなくて済みます。しかし・・・

  • 初発症例と再発症例では癒着剥離の大きさが異なります。
  • 年齢によって横筋筋膜(鼠径管後壁)の強度が違います。
  • ヘルニア門(空いている筋肉の断裂部)が大きいとMarcy(マーシー)法によるヘルニア門縫縮(縫い狭める)手術のみでは塞ぎきれず不完全です。

② 人工補強材を用いて断裂している穴を塞ぐ

人工補強材を用いる方法として、以下の方法が代表的です。

また、直接皮切を切開して穴にアプローチする方法と、腹腔鏡を使用し穴の後ろ側からアプローチする方法があり術式の選択に関しては各施設において様々ですが、それぞれの症例のヘルニアのタイプに合った素材を選択し断裂した筋層の修復や補強をすることが必要です。

手術方法 長所 短所
従来法
(マーシー法・バッシーニ法)
人工補強材(メッシュ)を用いない
  • 術後の痛みやつる感じが多い
  • 術後の安静期間が長い→入院期間が長くなる
  • 再発率が高い(2~16%)
人工補強材を使用する方法
  • メッシュプラグ法
  • クーゲル法
  • ダイレクトクーゲル法
  • PHS法
  • ポリソフト法
  • 術後の痛みやつる感じが少ない
  • 早期に社会復帰が可能
  • 再発率が少ない(1%以下)
  • 創部の感染に弱い
  • 医療技術の差が出やすい
腹腔鏡下手術
  • 術後の痛みやつる感じが少ない
  • 傷口が小さい
  • 早期に社会復帰が可能
  • 再発率が少ない(1%)
  • 医療技術の差が出やすい
  • 手術時間が長い
  • 費用がかかる

大事なことは患者さまひとりひとりの状態をきちんと診断し、確実な最良の手術方法を選択することです。

最新手術ポリソフト法

ソケイ(鼠径)ヘルニアを治すための「ポリソフト法」には以下の4つの方法があります。

① 腸を腹腔内に戻し、ヘルニア嚢を切除。ヘルニア門を直接縫い合わせる方法

4つの方法のうち、①のヘルニア門の筋肉を直接縫い合わせる方法は、唯一異物を使用しない方法です。
ヘルニア門が大きいと緊張がかかり再び縫い合わせたところが裂けてしまいます。どうしても異物の使用がためらわれる子供や若年成人(一般に40歳以下)でヘルニア門の直径が2cm以下の場合には良い方法です。

② 腸を腹腔内へ戻し、ヘルニア嚢を切除。ヘルニア門の上にメッシュを入れる方法
③ 腸を腹腔内へ戻し、ヘルニア嚢を切除。ヘルニア門にメッシュを入れる(栓をする)方法
④ 腸を腹腔内へヘルニア嚢を切除。ヘルニア門のすぐ下にメッシュを入れる方法

理論的に最も正しいと考えられる方法は、④の内側からヘルニア門をメッシュで閉じてしまう方法です。ただしこの方法は、技術的に煩雑で他の手術方法に比べ技術的に難しい手術方法です。ヘルニア門からその2倍以上のメッシュを腹膜と筋肉の間に挿入し広げなければなりません。この方法を簡単にするために、メッシュの周辺に形状記憶リングを配したKugel Patchという製品が開発され、使用されてきました。たくさんの手術で用いられるようになり、メッシュの強さが必要以上にあることがだんだんわかってきました。人体に必要以上の過剰な異物を入れることが必要以上に強くて固い瘢痕組織を作ることが判明し、パッチに改良が重ねられ、2004年フランスでより薄くて軽いメッシュを使ったポリソフトパッチという製品が作られました。
この軽量化されたパッチは柔軟性が高いために、手術後の痛みが少ないという報告もされています。日本でこのポリソフトパッチが認可され使用可能となったのは2009年4月でした。
当院では、堀医師がこのパッチを用いた日本で最初の手術例を2009年6月に成功させ、その成績が良好なことから、現在まで主に使用いたしております。もちろん、薄いメッシュを用いた手術は技術的に難しくなりましたが、独自の工夫を凝らして使いこなせるようになりました。現在手術時間は約30分で終了するようになり、皮膚の切り傷の長さも2.5-4㎝で済むようになりました。全国のヘルニア専門医が集まる学会でも興味を集め、専門医が多数手術見学に見えています。
今や完全に確立されたこの手術方法は、最も安全で確実な方法であり、手術費用も腹腔鏡手術の約1/3です。患者さんの笑顔を糧に、安全確実な手術を積み重ねていきたいと思っています。

治療を行う判断について

ヘルニアが、無症状の場合は特に治療を行う必要はありません。しかし、人の疾患におけるわずらわしさは個人差があり、根治的に治すには外科的手術しかありません。腸閉塞を起こしたり痛みを生じたりお腹に力がしっかり入らない為に不具合を感じるようになったら手術をすべきであると思われます。

腹部筋肉層の解剖

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